会社更生最前線
久保利英明、高野角司/著
古曳正夫弁護士に持ち込まれた企画だった。しかし古曳弁護士は、著者に向かい「書いてみないか。プロとしての知見とノウハウに絞って書式やひな形を多用し実用的な本にしたら売れる。」と力説する。書き上げる為には多くの時間を要すると考え、基金を作り、全うした。1年間ほぼ毎週末、高野会計士、古曳弁護士と議論を闘わせ、書き上げたものだ。
この本を読み始めると今でも止まらなくなる。約40年前の30代の自分に戻ることができる。古曳弁護士の弟子を育てようとする熱い思いが伝わってきて、心に沁みる。
本書は多くの書評に取り上げられ、法律書としては珍しく当時ベストセラーになった。当時、全国の裁判所にも配られた。
現在、髙野会計士は、会計士や税理士50人以上を抱える税理士法人髙野総合会計事務所の総括代表社員であり、会計・税務の大御所だが、合宿中に古曳弁護士に言い負かされ、泣きそうになった体験を共有している。
(以上、『破天荒弁護士クボリ伝』掲載のエピソードを元に構成した)
登録情報
出版社: ぎょうせい(1980/5/7)
言語: 日本語
発売日:1980/5/7