旅(カラー)

くぼり旅

初めて海を渡ったのは今から50年以上も前のこと。
これまでの旅の記録をご紹介します。

初めての旅

1967年秋、大学在学中に司法試験に合格した久保利は、司法修習を遅らせ、旅へ出ると決めた。個人が海外へ自由に旅行ができるようになってから、まだ数年しか経っていなかった。久保利は「地理的にも感覚的にも日本から最も遠く、精神文化的にも経済水準的にも最も隔絶していると思われたのがアフリカとインドであった。この両地域を歩いてみなければ、自分の世界観は確立できない。そして自立した思想のない者は自立した人生を持ち得ない。」と、当時の旅立ちのきっかけを語っている。23歳、人生初の長旅の記録をダイジェストでご紹介します。(BIOGRAPHY「半年間の旅」も是非ご一読ください)

  • 1968
    04/13

    横浜港を出発

    開成中学1年からの同級生山田勝昭君、予備校以来の友人堤義成君、後輩の庭山正一郎君などの見送りを受け、期待に胸をいっぱいに膨らませて、ロシア客船ハバロフスク号に乗船。

  • 04/16

    ナホトカ/ソ連

    朝4時に港に到着。列車に乗り、24時間以上の列車移動。

  • ハバロフスク/ソ連

    揺れのひどい軍用輸送機のような飛行機で移動。一面の銀世界を眺めながらロシアの広さを実感した。

  • 04/17

    モスクワ/ソ連

    旧ロシア帝国の宮殿・クレムリンなどを観光。翌日にはサンクトペテルブルクを経由して列車でヘルシンキを目指した。

  • 04/19

    ヘルシンキ/フィンランド

    ホテルの予約などはせず、友人が餞別にくれた寝袋を背負いながら安宿を求めて歩き回った。ヨーロッパの列車が乗り放題になる切符を使って北極圏へ向かった。

  • 04/19

    ケミ/フィンランド

    ヒッチハイクでトラックに乗せてもらい、ロバニエミを目指した。空は夜の9時でも明るかった。

  • ロバニエミ/フィンランド

    サンタクロースの故郷へ到着。ここはオーロラの観測地帯にほど近い地域でもある。

  • ストックホルム/スウェーデン

    一等列車の客室で快適に移動した。念願のサウナに入り体重計に乗ると、出発時から3キロも痩せていた。

  • 04/26

    コペンハーゲン/デンマーク

    夜行列車で南へ向かった。旅の目的はアフリカなので悠長にヨーロッパ観光をしている暇はなかった。ノルウェーには寄らずフェリーでドイツへ向かう。

  • 04/26

    チューリッヒ/スイス

    ハンブルクやフランクフルトを経由して、大宮小学校、開成中高を共に過ごした伊藤直吉君のいるチューリッヒへ。ヨーロッパ周遊の間、荷物を預かってもらった。

  • 04/29

    マルセイユ/フランス

    イタリアを南下し、ミラノを経てマルセイユへ。フランスの学生運動の最大拠点であったパリは避けることにし(1968年5月の「五月革命」)、バルセロナに降り立った。

  • 05/01

    バルセロナ/スペイン

    サグラダ・ファミリアやコロンブスの船などを見物。楽しげに歌い、踊る人々の中で「ラテンの生き方はこれだな」と、すっかりスペインファンになってしまった。

  • グラナダ、マドリード、セゴビア/スペイン

    アルハンブラ宮殿、闘牛、アルカサルや水道橋を歩き回る。

  • 05/08

    パリ/フランス

    高校の頃からペンフレンドだったフランス人女性に市内を案内してもらう。夜はブルゴーニュ地方の彼女の嫁ぎ先にて豪華な食事と大量の酒をご馳走になった。カルチェ・ラタンは闘争が激化し、観光客は私一人のようだった。

  • 05/12

    チューリッヒ/スイス

    5月でも雪が何十センチも積もり、三角形の姿が美しいマッターホルンのある山麓の町ツェルマットへ。チューリッヒ工科大学に留学していた伊藤直吉君に誘われて行く。旅先で友達の有難みを感じる。

  • 05/14

    ローマ/イタリア

    コロシアム、カラカラ浴場など、二千年近い昔の建造物に驚きながら、遺跡巡りをする。

  • 05/14

    ポンペイ/イタリア

    べスビオ火山の灰の中から掘り出された遺跡を見学する。

  • 05/16

    ブリンディジ/イタリア

    イタリアを靴に例えた時の踵の部分になる町、ブリンディジから、フェリーに乗る。

  • 05/17

    イグモサ/ギリシャ

    フェリーの到着地はギリシャのイグモサだった。イグモサからは長距離バスに乗り、オリンポスの山々を見ながら、アテネに向かう。

  • 05/18

    アテネ/ギリシャ

    船の切符が手に入らず、目的地アレクサンドリア(エジプト)に向かうまで1週間の時間が出来てしまう。世界遺産のアクロポリスやエピダウロスの古代劇場を見学する。原則列車の中でしか眠っていなかったが、ここでホテルに宿泊する。

  • 05/21〜24

    コリントス/ギリシャ

    コリント運河を見学。ヒッチハイクを行おうと試みるが収穫なし。

     

  • 05/21〜24

    ナフプリオン/ギリシャ

    歴史の古い港町ナフプリオンで海水浴を楽しむ。うっかり大きなウニを踏み、足の指に棘が刺さってしまう。その後1か月痛む。ウニの棘は膿と一緒に出てくるだろう。

  • 05/24

    ピレウス/ギリシャ

    バスでアテネに戻り、外港のピレウスに向かう。ピレウスから船でアレクサンドリア(エジプト)に向かう。船は最低ランクの30ドルの席を確保。ベッドはなくソファ席だったが船の乗組員のはからいでベッドを用意してもらう。

これまでに訪れた国-170ヶ国

2020年9月現在、国連加盟国+日本承認国・地域は200ヶ国。23才の初めての旅から約半世紀、弁護士業の合間を縫って訪れた国は170ヶ国。
「最高のセルフ・エデュケーションである旅を一人で敢行して欲しい。」「空気を読まず、群れず、歴史と地理を学び、自分の頭で考え、果敢に既成の制度や慣習に挑戦して欲しい。」「独善性に陥らないために、世代、国籍、職業、性別を問わず、多様な交友関係を拡げて欲しい。」と、若い世代に向けてエールを送っている。

HP用 久保利 世界踏破 地図170
※赤枠は未渡航国

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